カテゴリ「ITよもやま話」のコラム一覧

スマホがホテルのルームキーに。

ホテルに向かうタクシーのなかでササッとチェックインを済ませ、ホテルについたらフロントを素通りし、エレベーターへ。そしてスマホをルームキーがわりに、ピピッとドアにかざし、部屋の中へ……。

こんなスマートなホテルライフも、もはや夢ではありません。
全世界に3,700軒以上も展開しているヒルトンホテルが、2016年末までにスマホをルームキー代わりにするという計画を発表しました。ヒルトンのような大手が始めるのであれば、他の大手ホテルグループが導入するのも時間の問題です。
もう、フロントが混む時間帯に、イライラしながらチェックイン・チェックアウトのために並ぶ必要もなくなるというわけです。

自宅や会社の玄関の鍵をスマホでコントロールするサービスもあります。単に施錠・解錠するだけではなく、他人が鍵を使った時にも通知できるので、働くママが、お子さんの帰宅を確認するにも便利そう。

日常のなかで、スマホの活躍するシーンがどんどん増えています。9月からは、厳しくNGとされていた、飛行機の離着陸時のスマホ・タブレットの使用も機内モードであれば可能になるとか(そこまで必要かどうかは別にして)。

鍵も財布も持たず、スマホだけを持って旅や出張に出かける未来も、そう遠くないかもしれません。

ウェアラブル(身につける)がもたらす健康管理のイノベーション。

Appleの次世代「iOS」のヘルスケア管理アプリや、サムスンのヘルスケア向けリストバンド「Simband」など、近年、ウェアラブル(身につける)端末により健康管理を行う製品が幾つか発表されています。
他にも、緑内障の診断用にセンサーで眼圧を計測するコンタクトレンズや、涙で血糖値を計測するコンタクトレンズなども開発されているのだとか。

無線ICチップを埋め込んだ錠剤を飲み込み、胃の中から体外に情報を送信。医師が、患者が正しく薬を接種したか、規則正しい生活をしているか知ることができるようになるのも時間の問題のようです。

ウェアラブル機器の台頭により、日常的な健康データを手軽に記録でき、統計を取って簡単に視覚的に見る事ができれば、医師の診断の手助けにもなるでしょうし、医療費削減や生活習慣の改善にもつながります。そう考えると、ウェアラブルはスマートフォン以上の偉大なるイノベーションになるかもしれません。

とはいえ、健康状態や症状などは100人いれば100通りのはず。
本当にその人にあったヘルスケア(健康管理)ができるようになるのか、使い物になるのか、まだまだ時間はかかるでしょうが、これからの動向を注意深く見ていきたいと思っています。

もう検索は「見る」「聞く」だけじゃない。“さわって感じる”楽しい検索。

先日、ある歯科医の先生にお会いしたときのこと。CT
画像をもとに3Dプリンターで作成した顎骨の模型を見せ
てくださいました。まだバリ(はみだし)などの問題は
あるものの、3Dが身近になってきたことを感じました!

この3Dプリンターを使って「さわれる検索」というユニークな試みをしているのが、検索サイトでおなじみのヤフーです。
検索したいキーワードをマシン「さわれる検索」に呼びかけると、なんと、3Dプリンターで立体物にして目の前に出力してくれるんです。このマシンは、筑波大学附属視覚特別支援学校に寄贈され、子どもたちの「さわりたい」に応えているそうです。

「さわれる検索」 by YAHOO! JAPAN
http://sawareru.jp

うれしそうな子どもたちの笑顔が印象的ですね!
3Dから立体物へ。その鍵となるのは、やはり3Dデータです。最近、医療業界においても3D画像のニーズが高まりつつあり、文創社でもノウハウを積んでいる真っ最中です。
「こんなことをしてみたい」という要望があれば、ぜひお声がけください。

ネットとリアル店舗の融合。店に近づくだけで、スマホにピコーン! とお知らせが。

最近よく使われるようになった「O2O」という言葉をご存知でしょうか。
「Online to Offline」の略で、ネット(オンライン)とリアル(オフライン)の連携のこと。
少し詳しくいうと、ネットでの行動や情報が、リアルの店舗での購買に影響を与える施策をいいます。

あまり知られていないのですが、そのO2Oが更に便利になる技術が、iPhoneに搭載されています。それが「iBeacons(ビーコン)」という近距離の無線通信技術。
省電力のビーコン端末を店舗に設置すると、近づくだけでiPhoneがピピッと反応する、というものです。

さてiBeaconsで私たちの生活がどのように便利になるのでしょうか。
たとえば、とある飲食店のアプリを入れておけば、街を歩いていてその店舗に近づくと、お勧めメニューや空席情報がiPhoneにピコーンと通知されます。
さらに店内に入ればピコーンとiPhoneにクーポンが届いたりします。

飲食やアパレルなんかには効果的なマーケティング手法といわれています。

この技術は、いろいろなシーンで応用できそうです。

例えば、幼稚園では、子どもを迎えに来たお母さんのスマホに連絡事項を通知したり、逆にお迎えに来たことを園側に伝えることもできますね。

医療機関では、ネットで予約した患者さんが来院したら、医院側に通知することもできますし、診察後医院を出られた時間との差分で、患者さんがどのくらい院内で待っていたのかを把握することもできそうです。

さまざまなIT技術が次々と生まれていますが、どんな分野でも「使える技術」を見極めることが、ますます重要になっていると感じます。また、使い方次第で、驚くほど便利になったり、大きな顧客満足につながったりする時代でもあります。
「こんなこと考えてるんだけど」というご相談があれば、
お気軽にお声がけください。

みんなでつくる。みんなで共有する。IT版 マッピングパーティー!

出かける予定がある時に、どんな所か分からなくても、Googleマップやストリートビューで前もって見ておけば、ある程度は分かってしまう便利な時代。でも、その土地にいる人にしか分からない情報はウェブ上の地図にはないんですよね。

そんな街の情報を集めて地図を作るというイベントが各地で起きていて、「マッピングパーティー」と呼びます。みんなで地図を作るパーティーって楽しそうなネーミングですね!近年はスマホの普及もあって、ウェブ上で地図を作ることで、より多くの人を巻き込んだ情報共有が可能になっています。

例えば、千葉県流山市では、小学生にスマホを持たせて「とっておきの場所」を撮影、マッピングするイベントを行いました。人の顔や表札の写真を撮らないなどの個人情報の扱いを学んでもらい、親や別の参加者との交流を経て、コミュニティを経験するという教育の面でも有効だったようです。

http://map03.ecom-plat.jp/map/map/?cid=9&gid=194&mid=805

また、伊豆大島では観光や火山地形、歴史、文化などの多彩な情報のほかにも、台風被害状況マップなどを作って、防災・ハザードマップとしても活用しているそうです。

https://izuoshima26.crowdmap.com

みんなが情報を持ち寄って、刻々と「アップデート」していくマッピングパーティー。地図のIT化にぜひ注目です。

すだちで有名な徳島がIT県に!ITは過疎のカンフル剤となるか。

徳島市内から車で小1時間ほど車を走らせた山間に、神山町という小さな町があります。この人口6300人ほどの過疎の町が、今若い人たちに注目されています。

徳島というと、「豊かな自然」「すだち」を思い浮かべる人も多いと思いますが、じつは県全体に光ファイバー網が整備されているIT県ということをご存知ですか。自然とITが見事に両立した環境に惹かれ、クリエイターやアーティストなどが集まっているのだとか。

なかでも神山町は、NPO法人が主となり、「アート・イン・レジデンス」という取り組みを早くからスタート。これはアーティストの創作を支援するもので、次第に滞在するアーティストが増え、海外からの移住者も少なくないそう。人が人を呼び、ここ数年で10社以上の企業のサテライトオフィスが神山町に誕生するなど、次々と新しいムーブメントが起きています。

神山町のビジネスモデルは、町に新しい風を吹かせたい町と、自分らしいライフスタイルを求める人たちをITの力でうまくマッチングさせた好例のひとつ。ITの恩恵は山ほどありますが、Webミーティングやクラウドなどの普及によって、場所の制約を受けず、好きな土地で好きな仕事ができるというのは、大きな革命といえるでしょう。都会もボヤボヤしていられない時代ですね。

徳島が日本のシリコンバレー(ちょっと古い?)と呼ばれる日は遠くなく、さらに言えば、ITの力によって日本から「過疎の町」という言葉が消えればいいと考えるこの頃です。

東大、慶応、早稲田…、一流の教授陣によるウェブ講義を無料で!

いくつになっても学習意欲は衰えさせたくないもの。でも「カルチャーセンターはちょっとね…」という方に朗報です!
東大、慶応義塾、早稲田といった一流の教授陣の講義を無料で受講できる日本初のウェブサービスが4月から始まります。

受講の流れとしては、オンライン講義を視聴し、掲示板を介してディスカッション。その後、テストやレポートを提出して修了証が発行されます。講義によっては、リアルな「対面授業」も受けられるとか。

学生でも社会人でも誰もが受講でき、講義動画はパソコンはもちろん、スマホ、タブレットにも対応。
時間や場所を選ばず、自分の生活リズムに合わせて学ぶことができるのは嬉しいところ。 講座の内容は、国際安全保障論、マンガ・アニメ・ゲーム論、服飾文化、俳句、インターネットなどさまざまで、けっこう面白そうです。
英語の講義、翻訳にも対応する予定とか。日本の大学の講義を全世界の人たちが受けられるのも面白いですね!

じつは、この仕掛け人は、ケータイなど移動通信サービスを事業の柱とするNTTドコモ。 もはやネットワーク(通信)の提供だけでは成長が見込めないと、教育コンテンツにも進出したというわけです。
このオンライン大学講座がどこまで発展するか、ぜひ見守ってみたいと思います。

今なら生徒募集中。学習意欲を失っていない方は、ぜひ一度、チェックしてみては?

無料オンライン大学講座「gacco」 http://gacco.org

おサイフケータイから顔パス支払いへ

先日、友人がApple Storeで買い物をしたときのこと。「支払いは、iPhoneの画面に、指でサインするだけだった」とやや興奮気味に話しておりました。さすがAppleですが、コンビニへ行けば、iTunesやAmazonのロゴが描かれたカラフルなネット決済向けプリペイドカードが大量に並んでいますし、公共交通機関を利用する人の多くは、切符を買わず、カードをピッとかざして改札を通り抜けています。

2001年にスタートした電子マネーサービスは、今やSuicaやおサイフケータイとともに、私たちの生活に驚くほど深く浸透しています。

昨秋、そんな電子マネーの世界にちょっと変わった決済方法が誕生しました。スマートフォンを使った「顔パス支払い」で、「Paypal(ペイパル)」というもの。あらかじめアプリに顔写真を登録しておき、提携のお店にアプリでチェックイン。あとは支払い時に「Paypalで」と言えば、登録したクレジットカードで支払いができちゃうんです。もうカードをかざす必要もありません。まるで常連さんがツケ払いをするかのようですね。

ただし、顔パスが増えれば、たくさんの銀行引き落としが待っているので、くれぐれも浪費にはご注意を。

ケータイやスマホの通信市場にも自由化の波!月額1,000円以下でスマホが持てる時代へ。

大手電力会社によって完全に棲み分けられていた電力市場に「電力自由化」の波が押し寄せています。東電の縄張りである首都圏に、中電や関電が越境販売を始め、さらに新電力も今がチャンスと色めき立っています。

じつはケータイやスマホの世界でも、同じようなことが起こっているのをご存知ですか。今までは「DocomoのXperia(エクスペリア)」はDocomoだけ、「ソフトバンクのiPhone」はソフトバンクだけでしか使えないというように、端末と通信事業者はつねにセットでした。それは、各端末に特定の通信会社に利用を限定する「SIMロック」がかけられているためです。

しかし最近は、ロックのかかっていない機種が登場し、先月はとうとう、SIMロックフリー版の「iPhone 5s/5c」の国内販売が始まり話題を呼んでいます。
SIMロックフリーのメリットは何かというと、自由に通信事業社を選べること。月額1000円以下の格安SIMも出回っており、利用する人は着々と増えているようです。

ちなみに、こうしたSIMロックフリーの端末を提供する業者は「MVNO」(仮想移動体通信事業者)と呼ばれています。

MVNOの台頭によって、通信インフラにおけるサービスがどう変わっていくか、電力市場と同様、しっかりと見守っていくとしましょう。

 
※Mobile Virtual Network Operatorの頭文字を取ったもの

あのGoogleが、いよいよロボット開発に挑戦!

今までこのBUNBUN通信で、コンピュータの未来形として、メガネ型、時計型といった「ウエアラブルコンピュータ(身につけるコンピュータ)」を紹介してきました。こうした夢の開発をリードしているのが、検索エンジンやスマートフォン用OS「Android」などでおなじみの「Google」ですが、いよいよロボットの開発にも乗り出すことが明らかとなりました。

私たちはよく、検索エンジンによる上位表示のしくみについてお客さまに説明するとき、「ロボットがつねに巡回して、その内容を判断し、表示する順位を決めているんですよ」と例えたりします。もちろんロボットが存在するわけはないのですが、日々変わっていく高度なシステムを知れば知るほど、あたかもロボットがいるような錯覚に陥ってしまうのです。

それほどの高度な技術を持ったGoogleが開発するロボットですから、世界中が熱い視線を寄せています。考えてみれば、通信、カメラ、センサー、検索、音声認識などの多機能なOSを持つスマートフォンに手足を付けて移動できるようにすれば、万能ロボットが誕生しそう…

10年前には想像もできなかったスマートフォンが今は当たり前にあるように、
10年後にはロボットが闊歩する社会になっているかもしれません。

構想1年。スマートフォン専用、歯のエンタメサイト『CAMU CAMU ギャラクシー」を文創社から発信!

今回は、文創社の新しいサービスをご紹介させていただきます。

先日、11月8日(いい歯の日)に、業界初スマートフォン専用の歯のエンタメサイト「CAMU CAMU ギャラクシー」を公開しました。
子どもから年配の方まで、歯の健康や、歯の大切なことについて、楽しみながら学べるもので、今までにない新しい発想のサイトとなっています。

ここ最近、スマートフォンにおけるネット利用時間は、パソコンを上回っており、アプリの利用率が高い傾向にあります。
このような背景の中、いつでもどこでもアプリ感覚で気軽に楽しんでもらうことをコンセプトにしているため、「CAMU CAMU ギャラクシー」はスマートフォン専用の作りになっております。

タップして進むだけで、口腔環境をチェックできたり、80歳で自分の歯が何本残っているか診断したり、お子さま向けの噛むトレーニングができたり……。とにかく楽しいサイトなので、まずはぜひ体感してみてください! そして、率直なご意見・ご感想など、お寄せください。

今後は、どんどん新しいコンテンツを増やしていくと共に、より充実したサイトへ発展させていく予定です。
歯科はもちろん、あらゆる医療従事者に、またお子さまへの教育の一環として教育関係者に、お口の健康の啓蒙活動に活用していただけたらうれしいです。

CAMU CAMU ギャラクシー by BUNSOSHA
http://camu2.com

※本サイトは12月末までテスト版となっております。
※本サイトはパソコンではご利用できませんのでご了承ください。
 今、パソコンでご覧になっている方で、スマートフォンをお持ちの方は、
 QRコードからアクセスしてください。

心電図や血糖値もスマホでチェック。「スマホで臨床検査」は進化といえるのだろうか。

前回のBUNBUN通信では、食べたものをスマホで記録するダイエットをご紹介しましたが、アメリカでは「スマホで臨床検査」が話題になっています。

皆さんご存知のように、病院の検査には、たくさんの電極や大掛かりな検査機器が必要です。でも、医療用のセンサーを装着した「スマホ検査」なら、大規模な検査機器を導入せずに済み、医療コストの低減にもつながるというのです。

検査ツールとしては「心電図検査」「血糖値検査」「血圧測定」といったスマホ用センサーが用意され、患者さん自らが家庭や旅先などで検査できるのも魅力。病院では検知の難しい不整脈も、「スマホ検査」によって、家庭で定期的に測定し医師がモニターすることが可能になります。

一見、いいことづくめのような「スマホ検査」ですが、やはり医療の基本は「視診・聴診・触診」。患者さんと向き合う時間が減るようでは、IT化=進化とは言えないのでは、と思ったりもします。

ある看護師さんが、撮影中にこんなことをおっしゃっていました。
「検査のとき、患者さんの不安をやわらげたり、疑問にお答えするのも私たちの大切な仕事です」

医療の現場において、デジタル化が進めば進むほど、患者さんと向き合う時間や質がいっそう問われるのではないかと感じています。

あなたの体重をつぶやくヘルスメーター

「今朝はナッツにバナナチョコドリンク。」
「昼はサラダに焼肉弁当。」
Twitter上でこんなつぶやきを見かけることがあります。

おいしいものを食べた感動を共有しているのかと思ったのですが、そういうわけではなく、 食べたものをメモして減量する記録(レコーディング)ダイエットを実践しているらしいのです。

何年か前に記録ダイエットが流行ったときは、手帳にメモ書きしていたものですが、 今や皆スマホを使って記録して、さらにその内容をネットで共有しているのです。

スマホで行う利点は多くあります。

・アプリを使って簡単に記録できる
・写真も記録可能
・ネットで共有して他人の目を活用
・統計も簡単に取れる

最近は、計るたびに自動で体重をつぶやくヘルスメーターもあるようで、 スマホでメタボや生活習慣病が予防でき、健康になるのなら嬉しいですよね。

また、東北大では、ハンドルを握ると心臓や血圧の異常を発見できる「健康カー」の開発に取り組んでいるそうです。

目に見えない変化を読み取ったり、データの管理・統計・共有が気軽に出来るようになるIT、 実は「健康」ととても相性が良いのかもしれませんね。

手のひらサイズの格安パソコン『ラズベリーパイ』ITキッズたちのオモチャになるかも?

最近、格安航空会社(LCC)が何かと話題にのぼりますが、ITの世界でも、なんとわずか25ドル(約2,400円)という、手の平サイズの格安コンピュータが話題を集めています。基板の上にチップを配置したシンプルなもので、その名も『ラズベリーパイ』。

『ラズベリーパイ』は、世界中の子どもたちが自由な発想でプログラミングできるようにと、イギリス人の技術者が設計したもので、発売から1年で120万台を出荷。この格安PCの出現によって、今までコスト面などで見送ってきた実験や試作を、学生たちが気軽にチャレンジできるようになったとか。

実際に使うには、多少の知識は必要になりますが、テレビに繋いでネットや動画を楽しむといったパソコン本来の使い方はもちろん、ラジコンを組み立てる感覚で、オリジナルのIT機器を作ることも可能です。

じつは日本でも、ラズベリーパイを搭載した、かわいい人型ロボットキットが誕生しています。格安航空会社が空の事情を変えつつあるように、格安PCがIT分野にどんな変革をもたらすか、ぜひ注目していきましょう。

ラズベリーパイ搭載可能人型ロボットキット「ラピロ」
http://www.rapiro.com/rapiroについて/?lang=ja

「Windows XPサポート」終了まで残り9カ月。難民化しないために、XPユーザがするべきこと。

すでに皆さまご存知と思いますが、2014年4月9日で、Windows XPのサポート期限が終了します。

どういうことかというと、今までマイクロソフトから提供されていたセキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、利用し続けるのは危険な状態になることを意味します※。
「ネットに繋げないから私は大丈夫」というあなた。USBメモリなどからウイルスが侵入することもあり得るので、他人ごとではありません。

対策としては次の2つ。

1)今のPCに新しいWindows 8を導入する
あまり古いPCだと導入要件を満たす事ができないため、マイクロソフトが用意している「アップグレードアシスタント」を使って調べてみましょう。
[参考] Windows 8 へのアップグレード

2)Windows 8が導入できない場合は、新しいPCを用意する
「Windows転送ツール」を使ってデータを移行してください。
[参考] Windows 転送ツール
[参考] Windows7/Vista/XPからWindows8にデータや設定項目を移行する方法

古いPCはデータを消去した上で、購入したメーカーが用意している窓口に連絡し、リサイクルに出してください。
なお、ネットとメールしか利用しない方は、タブレットに乗り換える手もあります。

業務で使っているPC環境を新しくするのは、なかなか骨の折れる作業とコストがかかると思いますが、こればかりは仕方ありませんね…。
弊社で提供しているメールの設定が分からなくなった場合は、担当者までお問い合わせください。また移行についてなにかお困りごとがあればお気軽にご連絡ください。

※サポート期間が終了しても、WindowsやPCそのものが使えなくなるわけではありません。

「ハンズフリー」から、見ずに操作できる「アイズフリー」へ。QOLを高める、音声認識に期待。

指で画面をタッチして操作するスマートフォンですが、声だけで操作できる「音声認識」という機能もスタンダード化しつつあります。
メールの文章を作成するのはもちろん、電話をかけたり、天気予報をチェックしたり、ホームページを検索したりと、声の指示だけで、まるで秘書のように様々なことを行ってくれるスグレもの。それは分かっていても、指の操作で不自由はないので、まだまだ「音声認識」を活用している方は少ないようです。

そんななか、アップルはiPhoneに搭載されている音声認識「Siri」を、ドライブ中に活用できる音声コントロールシステムとしてカーメーカーと共同開発中です。運転中、道路から目を離すことなく、音声で操作できるようディスプレイは点灯しない「アイズフリー」という機能も画期的! こうした新しい機能は、さまざまな可能性を広げることでしょう。 
例えば、目の不自由な方や、身体に障害のある方にとって、「ハンズフリー」や「アイズフリー」といったユニバーサルツールが身近なものになれば、スマホもクルマも手足のようにラクに操作でき、QOLは劇的に向上するのではないでしょうか。

ITの止まらない進化は、今まで障害となっていたカベを軽やかに乗り越え、「ストレスフリー」を一気に加速してくれそうです。

スマホの次は、メガネか?Googleが王手をかけるメガネ型コンピュータ。

検索エンジン最大手のGoogleは、Webの世界に限らず、先進的でユニークなサービスをたくさん提供しています。
なかでも注目の「Google Glass(メガネ型コンピュータ)」についてご紹介します。

SF映画などに登場する、メガネ型のウェアラブルコンピュータ(身につけて持ち歩けるコンピュータ)。その開発を進めているのがGoogleで、かけても違和感がないほどスリムで軽量なのが話題となっています。

OSはAndroidを使用、フレーム部分をタップしたり音声でコントロールします。メール、動画撮影、ビデオチャット、天気予防、ナビなど、さまざまな機能があり、なんとウィンクで写真も撮影できてしまうとか。(米国では盗撮への懸念から使用禁止の動きも出ているようです)

今まで世の中に存在しなかったので、最初はよほどの好き者しか使わないかもしれませんが、スマートフォンを肌身離さず持ち歩く人が増えている現実を見ると、いずれメガネ型コンピュータをかける人が街中にあふれるのでは、とも思います。
情報を発信する側としては、よりリアルタイムな情報が求められますし、極小の画面で見たり、音声で読み上げて聞く用途も想定していかなければなりませんね。

はたして「Google Glass」は、スマートフォンの次を担う、ポストITとなるでしょうか。

カスタムメイドの義手を自宅でプリント。期待が高まる3Dプリンター。

紙に印刷するプリンターのように、立体物が造形できる『3Dプリンター』。薄い層を樹脂で積み重ねて立体物をつくりだします。
以前は一台100万円以上する高価な業務用機器でしたが、10万円程度の3Dプリンターが登場したことで、家庭用として脚光を浴びています。

3Dプリンターの魅力は、データさえ入手できれば、世界のどこからでもネットでダウンロードし、自宅のプリンターで造形できてしまうこと。そこで最近、さまざまな3D用データがネット上に公開されています。

あるチームは、子ども向けに義手パーツのデータを公開しました。手の大きさや成長に合わせて出力できるので、カスタムメイドの義手を、費用や時間を大きく軽減して製作することが可能です。もともと指を失った大工さんが、自分のために作ったことが発端らしいのですが、それを世界中の指を失った子どもたちのために提供するという発想はとても素晴らしいですね。

3Dプリンターの可能性は無限です。まだまだ一般的ではありませんが、その普及とともに登場する活用方法に期待しましょう。

Robohandプロジェクト
http://www.thingiverse.com/thing:44150

ある日、変化は突然に…。ホームページにも定期検診が必要な理由。

先日、お客さまのサイトのアクセスレポートをチェックしていると、アクセス数が突出している日を見つけました。なんと普段の4~5倍の訪問者数です。
さっそく詳しく調べてみると、どうやらお客さまが書かれているブログの記事が、とある人気の「まとめサイト※」に取り上げられ、リンクを貼られたことで、アクセスが急増したようなのです。さっそくお客さまに報告し、内容の確認をしていただくようお伝えしました。

皆さまのホームページも、いつどこで「まとめサイト」に取り上げられるか分かりません。
今回の例のように、多くの方が訪れて宣伝の機会となれば良いですが、ひょっとすると古い情報が一人歩きして広まってしまう可能性もあり、やはり注意が必要です。

そういった状況を避けるためにも、定期的なホームページのチェックや見直しは欠かせません。毎月チェックしているお客さまのアクセスレポートに普段と違う動きがあれば、より深く調査することで、見落とされがちな情報も発見でき、問題の早期解決が期待できます。
そう、ホームページにも定期検診が必要なんですね。

※まとめサイト
情報を整理してまとめてくれるサービス(Webサイト)。人が集まりやすく広告収入も見込めるため、最近では「まとめサイト」の作成ツールや、「まとめサイトのまとめサイト」も登場しています。

重要なデータはインターネット上で保存。「クラウド=雲」が運んでくる未来。

テレビや新聞などでよく目にする『クラウド』という言葉。聞いたことはあるけど意味が分からない、という方も多いのではないでしょうか。
クラウドは、インターネット上にデータを保存して利用するサービスのこと。『クラウド=雲』のように、地上ではなく、天に近い場所とイメージすると分かりやすいかもしれません。

ご存知のように、少し前までは、重要なデータは機器内部に大切に保存したものでした。ところが最近は、インターネット上にデータを保存しておき、職場・外出先・自宅など場所を選ばず、さまざまな端末からデータを取り出し、更新したデータをリアルタイムで共有できるのが当たり前となっています。
クラウドのサービスには、共有する人数や、扱う情報量に応じて利用料を支払うものが多く、リーズナブルに導入できるのも魅力のひとつです。

医療現場での活用例として、電子カルテの「クラウド化」があります。
例えば、往診先でも患者さまの電子カルテを閲覧できたり、関連施設先とも情報を共有できれば、患者さまに提供できる医療の質もさらに上がることでしょう。
さらに未来へ目を向ければ、『どの病院からでも自分の電子カルテがすぐ取り出せる』。そんな時代も遠くないかもしれませんね。

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