まるでテレポーテーション!? ARが進化したMR複合現実
ちまたのアミューズメント施設では「VR(Virtual Reality)=仮想現実」ゾーンが人気です。最近では、現実世界にCGなどの仮想世界を重ねて「拡張」する「AR(Augmented Reality)=拡張現実」が、「ポケモンGO」で知られるようになりました。
さらに「AR」を進化させた「MR(Mixed Reality)=複合現実」をご存知でしょうか。
この技術は、ポケモンGOのように、現実世界にCGを重ねるだけではありません。目的物に近づいて様々な角度から見たり、タッチしたり、3Dを手で動かしたり、現実世界と仮想世界をより密接に結びつける技術で、まるでテレポーテーション(瞬間移動)のようです。
ITの進歩が目覚ましい医療現場における「MR」の事例として、ロンドンの病院で大腸がん手術をする際、その場にいない医師を、あたかも手術室に一緒にいるように表示させ、指示を仰ぎながら手術を行ったそうです。
参考動画: https://vimeo.com/239145985
今はまだ人物が粗いポリゴン表示ですが、今後はリアルになっていくはず。医師の前に遠隔地の患者を表示させ、問診、診察をする時代も、そう遠くはなさそうです。
すでに建築物のプレゼンテーション、アパレル業界、業務トレーニング、遠隔地の入学式など、導入事例も増えており、今後のMRにぜひ注目したいところです。
2018年6月1日