プログラミング授業の教材はゲーム?
画像出典:Minecraft(Microsoft)
マイクロソフトが、全世界で何千万もの人が楽しんでいる人気ゲーム「マインクラフト※」の教育版を世界30カ国で開始し、日本では東京の広尾中学校(渋谷区)が参加して実証授業を行いました。
http://news.microsoft.com/ja-jp/2016/05/24/160524_minecraft_education/
マインクラフトとは、レゴのようなブロックでできた世界で、ブロックを壊して素材を手に入れたり、ブロックを組み合わせて好きなものを作ったり、冒険したり。驚くほど自由度の高いゲームです。つまり、
砂場のように自由に遊べる「ものづくりゲーム」=教材
いったい子供たちにどんな教育効果をもたらすのか。私なりに考えてみました。
1つめ、美術や工作のようにゲーム上の「ものづくり」を体験して創造力を養える
自由度の高いゲームのため、楽しみ方は無限大です。
2つめ、目標設定と課題解決力を養える
決まった遊び方もないため、「今日は1時間で2階立ての家を作る」など、自分で目標を設定し、行き詰まったら解決法をネット調べたり、友達に聞いてみたり、問題解決力も養われます。
3つめ、プログラミング能力が養われる
ゲームの中で、畑の作物を収穫したり、ステーキを焼いたりできるのですが、そういった作業を自動化する仕組みまで作れます。子供たちは知らず知らず、プログラミング言語の基礎である「論理回路」を身につけます。
Hum…私も小学生のときに、こんな授業を受けたかった!
と羨ましい限りですね。
国は、小学校のプログラミング教育必修化を検討しているようですが、楽しみながら論理的思考を学べる「柔軟なアプローチ」が鍵となりそうです。マインクラフトがその一役を担うことができるのか、後の動向にぜひ注目です。
※Minecraft: Education Edition ベータプログラム
2016年8月1日