遠くにいながらにして、視覚障害者をサポート。スマホでできる新しいボランティア。
もしも街中や駅の構内で、白杖を手にした視覚障害者の方が困っているのを見かけたら、あなたはすかさず、手を差し伸べることができますか。「力になりたい」と思っても、つい、声をかけるタイミングを逸してしまったことはありませんか。
でも、デンマーク生まれのアプリ「Be My Eyes(私の目になって)」をスマホにダウンロードしておけば大丈夫。
これは、その名のとおり、視覚障害者の目の代わりになるアプリなのです。
「バス停の時刻表を読んでほしい」
「この食品にはどんな添加物が入っているの?」
「冷蔵庫に入れたままのミルクの賞味期限は?」
などなど、視覚障害者の方が今すぐ確認したいことをスマホのカメラで映し、「Be My Eyes」で問いかけます。メッセージを受け取った人たちは、目の代わりとなって、共有された動画の内容を説明します。たったそれだけのことですが、視覚障害者の方にとっては、大きな手助けとなります。
アプリがリリースされてまだ1ヶ月くらいですが、すでに日本を含む30カ国に対応し、約1万人の視覚障害者と12万人以上のボランティアが登録、3万件を超える「目のお手伝い」が行われたとか。もちろん、安全面のことなど課題もありますが、距離という枠を越えた、ボランティアの新しいスタイルといえそうです。
あなたもスマホでできるボランティア、参加してみてはいかがですか。
http://www.bemyeyes.org(現在はiPhoneアプリのみ)
2015年3月1日