すだちで有名な徳島がIT県に!ITは過疎のカンフル剤となるか。
徳島市内から車で小1時間ほど車を走らせた山間に、神山町という小さな町があります。この人口6300人ほどの過疎の町が、今若い人たちに注目されています。
徳島というと、「豊かな自然」「すだち」を思い浮かべる人も多いと思いますが、じつは県全体に光ファイバー網が整備されているIT県ということをご存知ですか。自然とITが見事に両立した環境に惹かれ、クリエイターやアーティストなどが集まっているのだとか。
なかでも神山町は、NPO法人が主となり、「アート・イン・レジデンス」という取り組みを早くからスタート。これはアーティストの創作を支援するもので、次第に滞在するアーティストが増え、海外からの移住者も少なくないそう。人が人を呼び、ここ数年で10社以上の企業のサテライトオフィスが神山町に誕生するなど、次々と新しいムーブメントが起きています。
神山町のビジネスモデルは、町に新しい風を吹かせたい町と、自分らしいライフスタイルを求める人たちをITの力でうまくマッチングさせた好例のひとつ。ITの恩恵は山ほどありますが、Webミーティングやクラウドなどの普及によって、場所の制約を受けず、好きな土地で好きな仕事ができるというのは、大きな革命といえるでしょう。都会もボヤボヤしていられない時代ですね。
徳島が日本のシリコンバレー(ちょっと古い?)と呼ばれる日は遠くなく、さらに言えば、ITの力によって日本から「過疎の町」という言葉が消えればいいと考えるこの頃です。
2014年4月1日