インターネット上の広告は、よりピンポイントに表示できる「効率型」へ進化中
医院が広告を出す時、ほとんどの場合、周辺地域限定のものです。たとえば、野立て看板や電話帳広告などがあります。ではインターネットで広告を出すと…、
ネットは世界中で閲覧できるのが魅力ですが、名古屋の医院が、東京や大阪、まして海外で見られても集客につながらないですよね。さらにネット上の広告は、表示やクリック回数で課金される場合があるので非効率的になります。
そこで数年前から注目され始めているのが『エリア ターゲティング広告』です。ネット上の広告を、特定地域の人にだけ表示することで、費用対効果を上げる手法です。いったいどのようにして訪問者の地域を特定しているかというと、最近の主流はIPアドレス(※)による判別で、国・地域・都市・市区町村のレベルまで特定が可能だそうです。ただし、細かくなるほど精度は落ちるそうですが・・・。
一方、Yahooでは会員の登録情報によって表示する広告を変えています。30代、男性、未婚、名古屋在住の方が閲覧した時だけ広告を表示、といったことも可能なのです。既往歴を元に、よりターゲットを絞り込んだ広告が登場する日も遠くないでしょう。
最近、ホームページをリニューアルしたあるドクターが私にこうおっしゃいました。
「地域・治療法のキーワード検索による効果か、新規の患者さんが増えてきて、野立て看板は減らしています。旧石器時代の遺物のような気がして…」
これからは医院の広告も、目的や対象を明確にして、上手に使い分けていくことが重要になっていくでしょう。
※IPアドレス…インターネットにつなぐ際の識別番号のようなもの
2013年1月4日