2014年のコラム一覧

ネット上の危険からこどもを守る、こどもセキュリティ

LINEやFacebookなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)を通して、子どもが犯罪に巻き込まれる事件が増えています。親としては、子どもにスマホを持たせることに不安を感じる面もありますが、今や子ども同士のコミュニティにスマホは欠かせないものになっており、簡単に規制できるものでもありません。

そんな中、子どもが使うSNS上のデータを分析し、危険を回避するAndroidアプリ「Filli(フィリー)」が注目を集めています。
https://www.filii.net

SNS上で危険なキーワードを含むやりとりが目立った場合、親にアラートで知らせてくれるというサービス。子どものプライバシーを守りながら、日付、やりとりの相手、危険単語と危険度などを表示し、SNS上のつながりを「見える化」してくれます。 例えば、娘が、親の知らない30代の男性とSNSでつながっている、ということが分かるようになるわけです。

SNSでの子どもの活動は、親や学校の先生が把握するのは難しく、「きづき」のヒントを与えてくれるという点では有用です。ただ、こういったサービスを本当に役立つものにするにかどうかは、親の対応にかかっているとも思います。

そういえば、iPhoneの生みの親、故スティーブ・ジョブスは、自分の子どもにはiPhoneやiPadを使わせなかったとか……。筆者の息子はたまにiPadでYoutubeを見ますが、教育上あまり好ましくない映像を見そうになって慌てて私が止めに入ったりする時も。
これをきっかけに、ITとの付き合い方について、家族で話し合う時間を持つのも良いかもしれませんね。

検索エンジンって何?

何か調べ物をする時、ひと昔前は図書館にかけこんだものですが、今ではネット検索で「ググる」のが当たり前。「Google」や「Yahoo!JAPAN」などの検索サイトにキーワードを打ち込めば、星の数ほどあるホームページから、関連するサイトの一覧が瞬時に表示されます。このシステムが「検索エンジン」で、通称ロボットとも呼ばれています。まるで街を巡回するパトロール隊のように、ネット上のホームページをつねに巡回して情報収集をしています。

 

このロボットがじつに賢く、さまざまな採点方式(アルゴリズム)により、有益なホームページを上位に表示させ、逆に中身のないホームページや順位を上げるため不正をしているホームページには厳しい評価を下します。ほんの10数年前までは、これをマンパワーで行っていましたが、世界のホームページ数が10億を突破する現在は、超優秀な人間がアルゴリズムのプログラムをつねにアップデート(更新)しています。

 

その内容は明らかにされておらず、我々のようなホームページ制作会社は、つねにアルゴリズムの変化を注意深く見守っています。Googleでは、アルゴリズムを大きく変更するときは「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」と呼んでいます。このときは、急激に表示順位が変わったりするので気が抜けません。 なぜパンダとペンギンかというと、不正のホームページを見つけ出し白黒をハッキリさせるためだとか。

 

弊社は、つねに真面目にホームページ制作に取り組んでいるので、不正を働いているホームページに出くわすと、怒りすら感じます。しかし、訴えることが難しいのも現実です。アルゴリズムがさらに進化し、本当に正しい検索表示がされる日の到来を願っています。

未来の「杖」はどんなカタチ?

少し前、盲導犬への悪質ないたずらが話題になり、心を痛めた方も多いのではないでしょうか。そんななか、盲導犬にかわって、歩行支援を行う次世代ステッキに期待が集まっています。

ある研究室が開発中の「NS_CANE」は、杖全体がアルミでできており、中に通信機能やセンサが組み込まれ、点字ブロックの存在などを知らせてくれます。今後、さまざまな機能を盛り込み、杖を介して地域や社会とコミュニケーションができることを目指しています。

http://sakaiken.jimdo.com/project/ns-cane/

また、富士通が開発している杖は、GPSやWi-Fiをはじめ、心拍数モニターも組み込まれ、位置情報や健康状態を遠隔で把握できます。歩くルートのデータをダウンロードすると、LEDのライトとバイブレーションによる振動で道案内をしてくれるとか。

https://www.youtube.com/watch?v=QVux_-tQzeQ

杖ひとつ取っても、いろいろな研究がされているんですね。

かつて技術大国といわれたニッポン。世界に先駆けて超高齢化社会を迎えるこの国だからこそ、生み出せるIT技術がたくさんあるはず。
人にやさしい、高齢者にやさしい。
私たちの未来の「杖」となるIT技術の登場にぜひ期待しましょう。

iPhone6でも話題になったNFCって?

最近スマホを中心に「NFC搭載」とうたった機種が増えています。
先日発売されたiPhone6、iPhone6プラスでも、ちょっと話題になったキーワードです。 でもNFCって何かよく知らない方も多いと思います。

NFC (Near Field Communication) とは、近距離無線通信の国際規格のことです。
ICチップ内蔵の機器をリーダーに近づけることでデータのやり取りが可能になります。 通信距離は10cm程度ですが、「かざす」だけで簡単にデータ通信ができるため、対応サービスが増えています。

もっとも身近なものが「Suica」や「おサイフケータイ」でしょう。
(厳密には「Suica」や「おサイフケータイ」は、NFCの規格に準拠した「FeliCa」という技術を使っています)
他にも家電製品とのデータのやりとりや、写真やアドレス情報などのデータ交換にも使われています。

NFC以外にも無線通信技術はいくつかありますが、ユーザーの意思によって「かざす」NFCはセキュリティ的にも安心なので、決済や入退室管理といった用途で使われる事が多いようです。

iPhoneに搭載されたことで、加速度的に普及が進むか要注目です。

ビッグデータより、オープンデータ。情報の共有化が人を幸せにする?

ITの世界とはデータありき。「データを持つ者が強い」なんて言われる時もありましたが、データを有効に使わなければ意味がありません。

皆さんは、国や組織が持っているデータをWeb上で公開して誰でも好きに使える仕組みがあるのをご存知ですか?
これは「オープンデータ」というもので、地域の事故発生情報や無料駐車場情報、遺伝子情報など、じつに様々なデータが公開されています。

うまく活用すれば、行政サービスや地域活性化、企業の業務効率向上などに役立つため、最近はニュースでも取り上げられるようになりました。そんな中、オープンデータを使った興味深いアプリが注目を集めています。

AED SOS

「突然の心停止者に遭遇した時、スマートフォンの位置情報を活用してSOSを発信。
付近の救助者を迅速に呼んでAEDを届けてもらい、救命率を上げる」

このアプリ、付近のAEDの設置場所情報に、自治体が提供しているオープンデータを使用しているそうです。すばらしいですね。
※AED設置場所検索サイトはいくつかあるのですが、そのどれもが緊急時に使う事は想定されておらず、事前に頭に入れておくための情報提供でしかありません。

ただし、こうした有益な情報をオープンデータとして公開しているのは、福井県鯖江市や千葉県流山市など全国でたったの9自治体で、少なさが課題となっています。AEDは一般市民でも使えるように開発されたので、できれば全国の自治体に公開してほしいものです。

オープンデータを利用した様々なサービスによって、安心が守られ、命が助かることもある。ITが人を幸せにする一つの方法かもしれません。

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